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グレイ (gray、記号:Gy) とは、放射線によって人体をはじめとした物体に与えられたエネルギーを表す単位を言う。吸収線量〔1992年(平成4年)11月18日政令第357号「計量単位令」〕またはカーマ〔の単位〔SI組立単位の一つである。〕として主に用いられる。 医療の現場における被治療者の被曝線量を表す臓器吸収線量の単位などに用いられる〔医療の領域では、数mGyの診断に伴う被曝から、放射線治療に伴う数10Gyに及ぶ線量まで幅広い線量領域の被曝が取り扱われる。そのため、定義から等価線量、実効線量は用いることはできない(数Gyに比例する高い線量域において等価線量は適用できない)。この幅広い線量領域で共通して使える線量は、線量概念の基本量としての吸収線量である。 草間(2005) p.22〕。 == 定義 == ; 吸収線量の単位として : 電離放射線の照射により物質 1 kg につき 1 J の仕事に相当するエネルギーが与えられるときの吸収線量を1グレイと定義する〔。 ; カーマの単位として : 間接電離放射線の照射により直接放出される全荷電粒子の初期運動エネルギーの和が物質 1 kg につき 1 J の仕事に相当するときのカーマを1グレイと定義する〔。 : J/kg、すなわちm2 s-2の次元をもつ。 : 1989年(平成元年)4月以前は吸収線量の単位としてラド (rad) が用いられていた。1グレイ = 100ラドに相当する〔。 ; 旧単位:ラド (rad) : ラドは、吸収した放射線の総量(吸収線量)を表す古い形式の単位である。表記はradである。単位当りの物質が放射線を吸収し発生したエネルギー(温度上昇)で計測する。 : 1ラドは0.01 J/kg に相当し、国際単位系では吸収線量はグレイ (Gy) で表す。1グレイ = 100ラドに相当する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「グレイ (単位)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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